2018年7月8日

すべてを益とする
 神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、私たちは知っています。(ローマの信徒への手紙8章28節)
                   
 今年もすでに半年が過ぎました。この1年の始まりには、これからどのようなことが起きるのか、私たち誰もが期待と不安をもってスタートしたことだと思います。そして今振り返るならば、本当に予想もしなかったこと、まさかと思うような出来事がこの半年の内にも次から次と起こっていったという思いを持つ方も、決して少なくはないのではないでしょうか?今年の1月には関東地方でも大雪が降り、北陸新潟では38豪雪以来の大量の雪が降り、国道では多くの車両が立ち往生し、また雪に埋まった車の中で1酸化中毒のため亡くなってしまった人も出ました。そのような時に、群馬県の本白根山が突如噴火し、スキー場に大量の噴石が降り注ぎ、ここでも一人の方が噴石の直撃のため亡くなられました。
 最近は、名門の大学アメリカンフットボール部の試合で、悪質なタックル事件に端を発する「パワハラ」問題が表面化し、長年大学で暴力的指導を行っていた監督やコーチが辞任するという事態になり、名門大学の威信が大きく揺らぐ結果となりました。また、新幹線の中で、「誰でもよかった」という不条理な理由から人を襲った犯人により、女性をかばった男の人が犠牲となる事件が起こったことも世間を騒然とさせ、さらに富山では交番に押し入った犯人が警察官を刺殺し、拳銃を奪い、その拳銃で小学校の警備員を射殺するという、本当に市民の安全を脅かすような凶悪な事件が続きました。また大阪で震度6弱の地震が発生し、交通網が遮断され停電断水という状況が生まれ、多くの人が避難生活を余儀なくさせられたことは記憶に新しいことです。ここでもブロック塀が倒れ小学生の女の子が亡くなり、その他4人の方が犠牲となられました。
 そんな暗いニュースの続く中、サッカーのワールドカップで日本チームが強豪の外国勢に対し互角の戦いをし、日本のサッカーファンを熱狂させるという出来事もあり、タイでは洞窟内で9日間行方不明となっていたサッカーチームの子どもたちが、国内外の専門家の協力によって全員無事で発見されるという、ホッと胸をなでおろさせる報道もありました。このように1年の半分を経過する間にも、私たちの世界は悲しみや痛みを覚えざるを得ないことが次々起こり、しかしその中でも何とか希望を見いだすような嬉しいこと喜ぶべき出来事もありました。
 「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働く」と聖書は語っています。いつの時代も、私たち人間の世界は「明日をも知れぬ」不安に脅かされ、思いがけない災いが起こり続ける状況に戦々恐々となるような、心穏やかに過ごせない現実に悩まされ続けてきたことでしょう。しかし、そのような不安と恐れの支配する私たちの世界に、主イエスが共に生きる方として来て下さった、その救いの御光を仰ぎ見る時、どんな時代のどんな暗闇をも真実の光が射し込まれるために用意された一時の「軽い艱難」なのだということを知らされるのです。「万事が益となる」その未来に向かって、私たちはすべてのことが無益に終わらないことを覚え、前進し続けていきましょう。
(2018年7月8日週報より)